滋賀の水準点

大津大谷
標識:基20号
地図:京都東南部

京阪大津線の大谷駅すぐ近く旧東海道に面して蝉丸神社がありますがその駐車場のそばにあります。金属パイプで囲まれた柵の中に水準点標石と石盤が見られます。標石のほうは一辺25、研磨された角柱部高さ30、荒削り角柱部高さ12センチメートルで上面には球分体があり、南面には「一等水準点」、北面は「基二〇号甲」とそれぞれ縦書き一行で刻字されています。この標石の南に隣接している石盤は、よこ50、たて70、厚さ10センチメートル程度の花崗岩で上面には「基二〇号乙 一等水準點」と2行で縦書きに刻字されています。この石盤(蓋石)を開けると雨水の溜まった内部にはさらに金属の箱(よこ15、たて30センチメートル)があり金属の蓋の内部に球状の金属標と硬石標がみられます。

この水準点は基準水準点といわれるものです。一等水準路線に沿って100から150キロメートル毎に、現在は全国に83点設置されており一等水準点の定期観測で基準とするものです。また地盤沈下調査の基準にもなります。標識は一個の柱石と地中標から成り立っており埋設物は恒久的に保存できるよう堅固な構造になっています。地中標は2個の半球体で柱石が何らかの原因で壊れた場合に再現するためにあります。この2つの半球体の名称は、硬石標と(クローム製)金属標と呼ばれており、それぞれの、ぜい弱性と腐食性の欠点を補っています。構造は測量法施行規則で決まっています。これらの点も、標高値は持っています。

英国測量局(Ordnance Survey)から貰った資料によると、このような基準水準点の構造は英国もほぼ同じということがわかりました。ただし柱石はコンクリートで上部に金属標が埋め込まれています。水準点の測量は明治初期に当時の内務省が英国人の指導で開始したので英国と同じであることが、うなずけます。

大津逢坂
標識:213−1号
地図:京都東南部

国道1号が逢坂山を越え大津市街に入る手前の北側に関蝉丸神社中社があります。この前に水準点標石が見られます。丸い上面しか露出していないので全体はわかりません。現行点の記には埋標年は載っていませんが初期の一等水準点と思われます。

膳所公園前
標識:212号
地図:京都東南部

湖岸道路に沿ったところで近江大橋の西端から少し南にある膳所公園の角にあります。

鞭崎八幡神社 (むちさきはちまんじんじゃ)
標識:1329号
地図:草津

草津市矢橋町、湖岸道路から東に30メートル入ったところの鳥居左柱の前にある二等水準点です。

この神社は1190年(建久1)源頼朝が当地を通過、馬上からムチの先を八幡宮にむけて指し住人に尋ねたので鞭崎八幡といわれるようになりました。

大宮若松神社
標識:1330号
地図:草津

草津市南山田町、湖岸道路に面した神社の鳥居左柱の前7メートルのところにある二等水準点です。上面が地表すれすれに出ているだけで、すこし掘ってみると南面に二等の刻字があらわれました。

大萱神社 (おおがいじんじゃ)
標識:1332号
地図:草津

草津市北大萱町の集落にあり隣接して宝光寺というお寺があります。本殿北側の境内に水準点標石があり二等とNo.1332の刻字がはっきり読めました。鞭崎八幡神社、大宮若松神社とともに湖岸道路に沿っており1955年(昭和30)に二等水準点が設置されました。いずれも神社の境内にあり損傷なく保存されています。

JR米原駅近傍
標識:準基1539号
地図:彦根東部

JR米原駅、北100メートルの跨線橋下にあります。長方形のハンドホール上鉄蓋には一等水準点の表示があり内部は金属標で「一等水準点 基本 No1539 建設省国土地理院」などの刻字があります。

すぐ近くには国道8号があり、この道路に沿った道路水準点の基準となっています。準基準水準点は一等道路水準点の7〜10キロメートルごとに設置されます。

大津市志賀大物
標識:1313号
地図:比良山

大津市の北、志賀町大物(だいもつ)の旧北国海道にあります。1887年(明治20)に設置された一等水準点の初期の標石です、上から見ると標石の上面が丸いのですが地中は角柱になっているはずです。

北国海道では1884年(明治17)、饗庭野基線設定にともない二等水準測量が実施されこの一等水準点とはべつに大物集落内の薬師如来灯篭台石に+の刻印がされましたが、現在は破損したのか見当たりません。


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