東日本・中部、地方自治体・公共機関の測量標識

北海道木古内町基準点

地図:木古内(きこない)

北海道函館の西、木古内町役場の前でみつけました。地中金属標で「2級基準点 + No.2 函館土木現業所」など刻字があります。道路工事のために設置されたようです。

宇都宮市の国土交通省街区多角点

地図:宇都宮東部

JR宇都宮から駅前大通りを西へ北側歩道すすみ大工町バス停を過ぎたところで見つけました。直径5センチメートル、平らな面の金属標で「都市再生街区基本調査 街区多角点 宇都宮市 09201 公共 No.10D99 国土交通省」と刻字されています。

栃木県唐沢山の日本道路公団基準点

地図:田沼

唐沢山は栃木県の佐野市と田沼町の境界にあり山頂の唐沢山神社の駐車場から車道を越え、尾根筋を南へはいると御料局三角點や境界標石が見られますが入口から約400メートル地点の見晴らし小屋近くにこの測量標識があります。直径6センチメートルの金属標が一辺12センチメートル、地上高5センチメートルの人工石材の角柱にはめ込まれており「2級基準点 + TI4 日本道路公団」の刻字があります。

北茨城市図根多角点

地図:高萩

JR常磐線南中郷の駅前通り、駅から100メートル東の三叉路で見かけました「図根多角点 + 北茨城市」と刻字があります。このあたりは北茨城市と高萩市の境界近くになります。江戸時代の地理学者、長久保赤水の旧宅はここから南へ徒歩5分のところ、高萩市にあります。

銚子市水準原点

地図:銚子

銚子市にある地球展望台(地球の丸くみえる丘)でみつけました。展望台の車道登り坂の左側にあります。ハンドホールの中に金属標があり銚子水準原点、公共、千葉県と刻字されており蓋はコンクリートでBM、千葉県の表示があります。またそばには銚子水準原点と刻字のある石碑も建っています。この展望台には一等三角点「高神村」(こうじんむら)があり太平洋や九十九里浜などを見渡すことができます。

銚子に河口がある利根川の治水のため明治初期にオランダ人によってわが国ではじめての水準原点が市街にある飯沼観音に設置されました。飯沼観音の方は現在はただのモニュメントとして保存されています。

地方自治体は国土地理院とは別に公共測量により基準点を設置しておりいたるところで見ることができます。国土交通省で定めた公共測量作業規程によれば基準点は狭義の基準点と水準点があります。前者は国家基準点である三角点に相当し位置が、また後者は標高が正確に定められています。基準点は精度によって一級から四級に区分されています。

東京都基準点 その1

地図:東京西南部

日本経緯度原点の向かい、一等三角点「東京(大正)」の北にあたる麻布台ビル南館屋上には偏心点が2点あるということが古い点の記でわかっていたのでビル管理会社におことわりし屋上をしらべましたが見当たりませんでした。もはや撤去されたようです。屋上の稲荷社のそばにある機械室の屋上には東京都の基準点がありました。2001年(平成13)ころに設置されたそうです。

金属標には「公共基準点」「No.133−1」「東京都」の刻字と+の刻印があり、さらに隣接して「東京都建設局 土木技術研究所地象部」などと刻字のあるプレートがはめこまれていました。

東京都基準点 その2

地図:東京西南部

芝公園の東照宮向かい日比谷通り東側歩道にありました。とくに珍しいものではありませんが通りがかりに撮ったものです。「公共基準点 3級」「No.1340919 建設局道路管理部」の刻字と+の刻印それに東京都のシンボルマークが刻印されています。このマークは1989年(平成1)に制定されました。3つの同じ円弧で「T」を構成したものです。東京都の基準点いろいろなタイプのものがあるようです。

上野公園の仮水準点

地図:東京首部

上野公園は正式には上野恩賜公園と呼ばれますが公園事務所のすぐ南に「すり鉢山」という公園の最高所があり「仮水準点」というのが見られます。高さ50センチメートル程度の木柱で一辺20センチメートル角の粗雑なコンクリート基盤上に載っています。この木柱の北隣には境界標石と思われる一辺10、高さ20センチメートル程度の角柱石があり、さらに西隣には、なにかの台石と思われる一辺50センチメートルの変形四角の石があります。

木柱の西面は「仮水準点」北面は「TP(東京湾)23.326米」東面は「AP(霊岸島)24.460米」南面は「東京都北部公園緑地事務所」と白ペイントのうえに黒書きの標記がありありますが消えかかっています。木柱の上錐部は銅板で覆われています。この木柱があることは市川市のTさんに教えていただきました。

お台場の水準点

地図:東京南部

お台場海浜公園の第三台場にあります。第三台場の入り口階段を上がったところに三等三角点「三番台場」ありこの三角点から南にかけてほぼ3メートルおきに東京都の水準点と「築港測點」の古い標石がならんでいます。 いつ頃どのような組織によって設置されたものか不明です「三番台場」の三角点の記に東京都水準点と記されていただけでそれ以上の根拠はありません。

標石はコンクリートの枡に入っており一辺19センチメートルの角柱で上辺は隅きりされており中央に球分体があります。刻字などは見られません。

東京都台東区の国土交通省街区多角点

地図:東京首部

浅草の隅田川寄り、花川戸2丁目の東側歩道で見つけました。直径5センチメートル、平らな面の金属標で「都市再生街区基本調査 街区多角点 台東区 13106 公共 No.10A50 国土交通省」と刻字されています。

厚木市水準点

地図:厚木

小田急本厚木の北口の花壇で見ました。直径8センチメートルの金属標で「一等水準点 公共 NoX0 厚木市公害課」(Xは潰れて不明)の刻字、+の刻印があります。公共測量の場合は「基準点」と表示することがおおいのですが、これは「水準点」になっています。

川崎市水準点兼三角点

地図:東扇島

川崎市の中心部から南東方向へ6キロメートル、川崎港海底トンネルをくぐると東扇島に入ります。トンネルの出口近くに東扇島北公園があり東南角の電話ボックス奥の草むらの中にこの標識があります。

標識は直径12センチメートルの金属標で中央に+印のついた直径5センチメートルの盛上りがあります。「水準点 三角点 昭和55年3月 川崎市 港湾局」の刻字が見られます。この金属標は直径60、地上高さ10センチメートルのコンクリート土台に埋め込まれており全体が高さ80センチメートルの金属の枠で保護されています。2006年(平成18)の測量成果では標高T.P.3.4987メートルになっていました。

この公園はJR川崎からバスで30分足らずで到達できますが、公園とは名ばかりで草木が生い茂り手入れはされていません。周囲は倉庫が立ち並び人影もまばらです。

横浜市基準水準点

地図:横浜西部

JR横浜の西2キロメートルにある三ッ沢公園内、平沼記念体育館前の電話ボックスきわにあります。本点は地中標になっており地下40センチメートルのところに埋設されていますが60センチメートル角の重いコンクリート蓋があり中を見ることはできません。ふたに貼り付けられた標示板から1975年(昭和50)横浜市により設置されたことがわかります。1メートル奥には副点があり円筒形の標石で地上に露出しています。直径25センチメートル地上高14センチメートルで中央には球分体があります。説明板によると標高は47.76メートル になっています。

横須賀市猿島の運輸省三角点

地図:横須賀

横須賀新港の沖合い1.7キロメートルに位置する猿島にあり、戦艦三笠が保存されている三笠公園から船で10分程度のところです。この測量標識は島の南東、旧海軍兵舎東の展望台にあり船着場から3分で到達できます。

直径8センチメートルの金属標が直径13センチメートルのコンクリート充填パイプに埋められており「四等三角点 湾口1 運輸省横須賀港」などの刻字があります。この位置からは横須賀新港、横須賀市街一帯が望めます。

猿島は縄文時代からの遺物が発見されていますが江戸時代から台場がおかれ1945年(昭和20)の終戦まで砲台がありました。いまもレンガづくりの要塞跡が見られます。

小田原市の基準点

地図:小田原北部

小田原市久野星山台の茶畑で見つけました。外国人遊歩規程標石第57号測点の北1.8メートルの位置にあり直径7.5センチメートルの金属標が陶器管の中にコンクリートで固定されていました。「公共基準点 2級 NO324 小田原市」の刻字がありました。

行田市の水資源開発公団基準点など

地図:妻沼

行田市の利根川にかかる武蔵大橋南詰め近く、須加(すか)集落にある須加小学校南の田んぼの真ん中に「雷電社」という祠があり、この祠の裏に明治時代に内務省が設置した水準点につかわれたものと同様の几号(きごう)印のついた標石がみられます。この標石についは几号水準点のところで紹介しますが雷電社境内でこの標石の北隣には几号標石とはべつの測量標識が2点ならんでいます。

すぐ北は20センチメートル角の粗雑なコンクリート製で上面には鉄びょうが打ち込まれており、南面は「水公」、西面は「公共」、北面は「水」か、東面は「水」という刻字が読めます。どの機関が何の目的で設置したものかわかりません。

さらに、その水準点標石の北にはコンクリート枠のなかに外径11.5センチメートルのコンクリート上に直径7センチメートルの金属標があり「水資源開発公団 + 二級基準点 埼2」の刻字がありました。現地は利根川の南500メートルの地点でいずれの標石も利根川の治水計画などに関係あるものとおもわれます。

沼津大平山の中部地建三角点

地図:韮山

沼津アルプス南部に位置する標高356メートルの大平山山頂には国土地理院の三角点はありませんが中部地方建設局が設置した三角点標石が見られます。この位置からは駿河湾、伊豆長岡方面が望めます。

標石は一辺18センチメートルの花崗岩で上面は面取りがしてあります。刻字は南面「三角点」、西面「中部地建」、北面「No8」、東面「公共」が読み取れます。どのような目的(たとえば河川改修工事)で設置されたものかわかりません。

沼津多比口峠付近の境界標識

地図:韮山

沼津市多比(たび)の北で見られました。沼津アルプスの多比口峠と多比峠の中間にあり縦走路の真ん中の自然石が平らに削られており一画7センチメートルの+が刻印されていました。これほど鮮明ではありませんが同様の標識が縦走路に見られたので境界標識であろうと思われます。旧沼津御用邸も近くにあることから自然石に×印を三角点や境界標識にもつかった御料局のものかと思われましたが+と×の違いがあり、これは否定できそうです。

碧南市宮町の国土交通省街区三角点

地図:半田

碧南市のSさんにご教示いただき市の南にある大浜熊野神社の北東端に近い鳥居前の道路にあるものを探訪しました。直径7.5センチメートル、平らな面の金属標で「都市再生街区基本調査 街区三角点 碧南市 23209 公共 No.1029A 国土交通省」と刻字されています。

街区の角を示す位置(街区点)を正確に求める街区点測量では「街区基準点」が用いられます。三角点と多角点さらにそれらを補完する補助点鋲があり金属標で多くは道路に設置されます。この例は「街区三角点」です。

碧南市若宮町の国土交通省街区多角点

地図:半田

「街区基準点」には「街区多角点」もありますが、これは碧南市若宮町の八柱(やつはしら)神社北の交差点南西角で見つけました。直径5センチメートル、平らな面の金属標で「都市再生街区基本調査 街区多角点 碧南市 23209 公共 No.10894 国土交通省」と刻字されています。

碧南市鴻島町の国土交通省街区三角点

地図:西尾

この「街区三角点」は碧南市鴻島町にあり県道291と303が交差する伏見屋交差点の東150メートルの南側歩道上で見つけました。直径7.5センチメートル、平らな面の金属標で「都市再生街区基本調査 街区三角点 碧南市 23209 公共 No.1019A 国土交通省」と刻字されています。


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